(仮訳)葉および材の表面から分離された新種Aureobasidium thailandense
Peterson, SW., Manitchotpisit, P. & Leathers, TD. 2013. Aureobasidium thailandense sp. nov. isolated from leaves and wooden surfaces. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. …. Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/63/Pt_2/790.short [Accessed March 22, 2015].
【R3-01665】2015/03/22投稿

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3行まとめ

タイにおいて材およびオオミフクラギの葉の表面から分離された菌を検討し、Aureobasidium thailandenseとして新種記載した。
本種は顕微鏡的形質ではA. pullulansと明瞭には区別されなかったが、未知の菌体外多糖類 (EPS) を産生する点やタイプIイントロンの有無などで区別された。
また、本種のnrSSUには約500 bpのタイプIイントロンが認められたが、これはA. pullulansのどの分離株からも見出されなかった。
Thailand, Nakhonratchasima

(新種)

Aureobasidium thailandense S. W. Peterson, Manitchotpisit & Leathers
語源…タイ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aureobasidium pullulans
顕微鏡的形質が区別困難なほど類似している
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子の形状が類似している
最適生長温度が25-28°C
M60Y培地で生育可能
本種と異なりPDA培地、4-5日の培養で帯赤褐色にメラニン化した菌糸を認めるという特徴を欠き、2-3週間の培養でも菌糸は白色~帯桃色にとどまる
本種と異なり未知の菌体外多糖類を産生するという特徴を欠く
本種と異なり4°Cで生育可能
本種と異なり15%NaCl添加培地で生育可能
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種とβ-チューブリン、カルモジュリン、ITS、RPB2の塩基配列がいずれも異なる
本種と異なりnrSSUに約500 bpのタイプIイントロンを欠く